指揮： リュー・ジァ（呂嘉）

中国国家大劇院 音楽・芸術監督、首席指揮者である吕嘉は、24歳の時に第1回アントニオ・ペドロッティ国際指揮コンクール（イタリア、トレント市）で優勝。26歳でトリエステ・ヴェルディ劇場の首席指揮者に指名され、イタリア史上最年少の首席指揮者、また同劇場のアジア人初の首席指揮者となった。世界最大の野外オペラハウスとして著名なアレーナ・ディ・ヴェローナや、トスカーナ管弦楽団、イタリア国際管弦楽団といったヨーロッパ各地の劇場・楽団で音楽監督を歴任し、マンチェスター・ハレ管弦楽団やドルトムント州立歌劇場の首席客演指揮者を務めた。
呂嘉はシカゴ交響楽団を指揮した史上初の中国人指揮者である。60以上のオペラ、200以上の交響曲をレパートリーとし、約3000回の公演を世界中で指揮。ベルリン・ドイツ・オペラ、ローザンヌ・オペラ、ミラノ・スカラ座、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ライプツィヒ交響楽団など多数の楽団・劇場と仕事をしてきた。またロンドン・フィルハーモニー管弦楽団やロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮し、大成功を収めた。
呂嘉は中国人指揮者として初めてメンデルスゾーンの管弦楽全集を録音。また北欧の声楽アルバムを英国のレコード会社からリリース。その他の録音はヨーロッパ有数のレコード会社であるＢＩＳレコードから発売されている。ペーザロ・ロッシーニ・オペラフェスティヴァルで指揮した『泥棒かささぎ』は、ヨーロッパにおける「オペラ・プロダクション・オブ・ザ・イヤー」に選出された。
イタリア大統領ジョルジョ・ナポリターノ氏より大統領賞。北京市政府からは外国人専門家に対して贈られる「長城友好賞2014-2016」の最高賞を授与された。 現在、マカオ管弦楽団音楽監督および首席指揮者、グローバル・チャイニーズ・オーケストラ代表および芸術監督。

ピアノ： セルジォ・バイエッタ

幼少時から天才と謳われ、数多くのコンクールで賞を受賞。
ヨーロッパを中心にリサイタル、室内楽、コンチェルトと、幅広く活動を展開。
声楽作品にもきわめて熱心に取り組み、アリダ・フェッラリーニ、ステファニア・ボンファデッリ、ジョセフ・カレヤ、タチアナ・リスニック、オマール・カマタほか多くの優れた歌手と共演している。イタリアの主要都市での演奏のほか、ドイツ、スペイン、スイス、ロシア、フィンランド、ハワイにて、音楽祭やリサイタルへの出演等相次いでいる。
地元ヴェローナでは、クラシック音楽の魅力を若者に伝えてゆきたいという思いから、東京フィル首席指揮者アンドレア・バッティストーニと共に“アンドレア・バッティストーニ＆Ｂサイド・トリオ”を結成。オリジナルの愉快なショーで若者から絶大な支持を得る。最近では「Classic FM」にて２台のピアノを使ったショパンの演奏が紹介されるなど、その鬼才ぶりが注目を集めた。2015年よりヴェローナの若き先鋭アーティストたちが集まる室内合奏団“オーケストラ・マキャヴェッリ“の指揮者としても活躍している。2017年10月には世界的クラリネット奏者リチャード・ストルツマンとマリンバ奏者ミカ・ストルツマンと共演、チック・コリアのピアノ協奏曲第１番のイタリア初演を指揮し、大成功をおさめた。
イタリア・ヴェローナ出身。
公式ホームページ　http://www.sergiobaietta.com/

管弦楽： 東京フィルハーモニー交響楽団

1911年創立。日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約130名、シンフォニーオーケスト ラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフを擁する。 Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「休日／平日の午後のコンサート」等の自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、『NHKニューイヤーオペラコンサート』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』などの放送演奏、各地学校等での訪問コンサート等により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。 海外公演も積極的に行い、国内外から高い評価と注目を得ている。 1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。また東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
公式ウェブサイト　http://www.tpo.or.jp/

ピアニスト　セルジォ・バイエッタ インタビュー

中国の大スターと日本の老舗が世界を繋ぐ 　|　 WEBぶらあぼ

これは友好的にも音楽的にも注目すべき公演だ。日中国交正常化45周年を記念して東京フィルの特別演奏会が開催される。尖閣問題で公演が中止された40周年の思いも込めて実現し、音楽で心を繋ぐ本公演は、世界が緊迫する今きわめて意義深いが、内容にも重要な意味がある。（文：柴田克彦）

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実行委員会事務局長が語る、日中国交正常化45周年記念・特別演奏会 　|　 WEBぶらあぼ

日中国交正常化から45年。様々な文化交流が行われる中、東京フィルハーモニー交響楽団がこの秋、中国のスター指揮者を招き特別演奏会を開催する。
日中国交正常化45周年記念公演実行委員会の事務局長を務める、東京フィルハーモニー交響楽団広報渉外部部長の松田亜有子に話を聞いた。

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• 東京オペラシティ コンサートホール

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