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2015年10月7日(水)

ミハイル・プレトニョフ指揮 歌劇『不死身のカッシェイ』(演奏:ロシア・ナショナル管弦楽団)モスクワ公演の公演評が『Classical Music News. Ru.』に掲載されました。


9/7 歌劇『不死身のカッシェイ』モスクワ公演評より抜粋(Classical Music News. Ru.)

「リムスキー=コルサコフ自身が「秋のお伽噺」と呼んだ『不死身のカッシェイ』は、(…中略…)叙情的なフランス風の場面や、ワーグナー風のモチーフ(ワーグナーの批判者リムスキー=コルサコフは、邪悪な力を表すカッシェイとその娘のパートをワーグナー風スタイルでまとめ成功している)、ロシア版アール・ヌーヴォーの色彩に彩られたシンプルでドラマチックな演出、豪華なオーケストラと魅力的なヴォーカル部分によって構成されている。
(…中略…)オーケストラの次に重要であるソリストのキャスティングは、適切なものであったと言えるだろう。ミハイル・グブスキーはヴャチェスラフ・ヴォイナロフスキーを想起させる歌唱スタイルと独特の響きある声でカッシェイを熱唱。クセーニャ・ヴャズニコヴァはカッシェイの娘のワーグナー風パートを巧みに歌いこなし、イヴァン王子役を担当したバリトンのボリス・デャコフも魅力的であった。(…中略…)王女役のアナスタシア・モスクヴィナは、優しさに満ちた深みのあるソプラノで正確な抑揚とロシアン・スタイルを最後まで貫いてコンサートの成功を支えた。 」

『Classical Music News. Ru.』記事(2015年9月10日)


10月9日(金)東京オペラシティ定期 出演者プロフィール

ミハイル・プレトニョフ(東京フィル特別客演指揮者)

 一言では説明できない多才な芸術家。ピアニスト、指揮者、作曲家として魔法のような才能で、世界中の聴衆を魅了している。ロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)創設者・芸術監督。ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ほか数々のオーケストラを指揮。近年ではボリショイ・オペラでの『スペードの女王』指揮で大成功を収めているほか、コンサート形式のオペラ指揮も行っている。 1957年ロシアのアルハンゲリスク生まれ。1978年、21歳でチャイコフスキー国際コンクールのゴールド・メダルおよび第1位を受賞し、国際的な脚光を浴びる。驚くべき技巧、深い知性に裏づけられた演奏、完璧にコントロールされた美しい音色で、世界各地でカリスマ的人気を誇る現代最高のピアニストの一人として活躍。 1990年ロシア内外の個人、団体より資金を得、ロシア史上初めて国家から独立したオーケストラとしてRNOを設立。これはロシアでのプレトニョフの知名度・人気の高さを証明している。

ミハイル・グブスキー(不死身のカッシェイ/テノール)

 ロシア、マグニトゴルスク生まれ。1994年よりサマーラ歌劇場、1997年よりモスクワ ノーヴァヤ歌劇場のソリスト。2001年より定期的にボリショイ歌劇場に登場、『エフゲニー・オネーギン』『ホヴァーンシチナ』『皇帝の花嫁』『仮面舞踏会』『トスカ』などに出演。これまで北米、日本、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリア等で公演を行う。2003年ケント・ナガノ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団のJ.S.バッハ「ロ短調ミサ」、2008年マリインスキー歌劇場『ボリス・ゴドゥノフ』出演。2007年~2011年サマーラ劇場芸術監督。

クセーニャ・ヴャズニコヴァ(カッシェイの娘/メゾ・ソプラノ)

 モスクワ音楽院卒。ウィーン国立音楽大学で学ぶ。ウィーン国立歌劇場に『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナ他で出演。1998年チェコ国立ブルノ歌劇場デビュー。2000年国際プロジェクト『フィガロの結婚』ケルビーノ、2007年マシー歌劇場『アイーダ』アムネリスほか。2003年よりモスクワ、ヘリコン・オペラのソリストとしてムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ他の歌劇で20以上の主要な役柄を務める。2009年ボリショイ歌劇場デビュー。近年はパリ・オペラ座、ベルリン・コーミッシェ・オーパーにも出演。

アナスタシア・モスクヴィナ(美しい王女/ソプラノ)

 2001年ベラルーシ国立音楽大学卒業、翌年ベラルーシ・ボリショイ劇場の歌劇団入団。才能ある若手演奏家のためのベラルーシ共和国大統領特別基金受賞者。2010年『こうもり』でモスクワ ボリショイ劇場デビュー。ベラルーシ・ボリショイ劇場の歌手としてベルギー、ドイツ、ハンガリー、スペイン等に演奏旅行を行っている。これまでに『エフゲニー・オネーギン』『スペードの女王』『ラ・ボエーム』『イル・トロヴァトーレ』『アイーダ』『さまよえるオランダ人』などに出演。

ボリス・デャコフ(イヴァン王子/バリトン)

 モスクワ生まれ。ブレーメン、ドレスデンでの“国際声楽コンクール”ファイナリスト。ブレーメン歌劇場に『エフゲニー・オネーギン』主役として招かれる。2010/11と2011/12の2シーズン、ヒューストン・グランド・オペラ・スタジオに在籍。『ピーター・グライムズ』『蝶々夫人』『フィガロの結婚』、『ナクソス島のアリアドネ』『椿姫』『ドン・カルロ』『コジ・ファン・トゥッテ』等のほか室内楽演奏会にも出演。2014年ガリーナ・ヴィシネフスカヤ国際オペラコンクール3位。

大塚 博章(嵐の勇士/バス)

 玉川大学卒業。日本クラシック音楽コンクール最高位。日伊声楽コンコルソ第3位。文化庁派遣芸術家在外研修員としてミュンヘンに留学。2008年EUユースオーケストラ『不死身のカシチェイ』(アシュケナージ指揮)で高い評価を得た。新国立劇場『サロメ』『黒船』などに出演。『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ等に出演。「第9」「レクイエム」等のソリストとしても活躍中。二期会会員

新国立劇場合唱団

 新国立劇場は、オペラ、バレエ、コンテンポラリーダンス、演劇という現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として1997年10月に開場。新国立劇場合唱団も年間を通じて行われる数多くのオペラ公演の核を担う合唱団として活動を開始した。メンバーは100名を超え、新国立劇場が上演する多彩なオペラ公演により年々レパートリーを増やしている。個々のメンバーは高水準の歌唱力と優れた演技力を有しており、合唱団としての優れたアンサンブル能力と豊かな声量は、公演ごとに共演する出演者、指揮者、演出家・スタッフはもとより、国内外のメディアからも高い評価を得ている。


【当日券あり】S席¥10,000 A席¥8,500 学生¥1,000

10月9日[金]19:00開演(18:30開場)
東京オペラシティコンサートホール


指揮 : ミハイル・プレトニョフ

カッシェイ(テノール): ミハイル・グブスキー
カッシェイの娘(メゾ・ソプラノ): クセーニャ・ヴャズニコヴァ
美しい王女(ソプラノ): アナスタシア・モスクヴィナ
イヴァン王子〈バリトン〉: ボリス・デャコフ
嵐の勇士(バス): 大塚博章
合唱:新国立劇場合唱団

リムスキー=コルサコフ/歌劇『不死身のカッシェイ』
            <演奏会形式/ロシア語上演/字幕付>

公演カレンダー

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