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2015年8月4日(火)
ミハイル・プレトニョフ指揮、歌劇『不死身のカッシェイ』のソリストが決定いたしました。
10月9日(金)に開催されるミハイル・プレトニョフ指揮、第97回東京オペラシティ定期シリーズ
リムスキー=コルサコフ/歌劇『不死身のカッシェイ』のソリストが決定いたしました。
曲目
リムスキー=コルサコフ / 歌劇『不死身のカッシェイ』<演奏会形式/ロシア語上演/字幕付>
ソリスト
カッシェイ(テノール): ミハイル・グブスキー*
カッシェイの娘(メゾ・ソプラノ): クセーニャ・ヴャズニコヴァ*
美しい王女(ソプラノ): アナスタシア・モスクヴィナ*
イヴァン王子(バリトン): ボリス・デャコフ*
嵐の勇士(バス): 大塚博章
*ロシア・ナショナル管弦楽団グランドフェスティバルより招聘
左からミハイル・グブスキー、クセーニャ・ヴャズニコヴァ、アナスタシア・モスクヴィナ、ボリス・デャコフ、大塚博章
歌劇『不死身のカッシェイ』聴きどころ
最後に愛は勝つ
現代のロシア音楽界で音楽家たち自身から最も尊敬されているロシア人と言えば、間違いなくミハイル・プレトニョフである。ピアニスト・指揮者・作曲家として常に音楽人の注目を惹き付け、誰もが天才と認める存在だ。そんなプレトニョフが東京フィルとロシアオペラを手掛けるという。先ずはリムスキー=コルサコフの隠れた名作『不死身のカッシェイ』。カッシェイとはロシア民話の悪役の定番だが、騎士が現れて物語の最後ではいつも退治される。つまり、実際には「不死身なのに必ず滅びるカッシェイ」である。その滅び方のパターンは様々で、この作品ではカッシェイの娘である残忍な美女カッシェイヴナの流す涙が鍵となり、捕らわれていた王女と助けに来た王子によって最後に愛は勝つことが謳歌される胸熱な民話オペラである。管弦楽の名手リムスキー=コルサコフの音楽は、美しい旋律と幻想的な響きが混ざり合う円熟したもの。日本の音楽ファンには忘れ得ぬ一夜となるだろう。
一柳富美子(ロシア音楽学)
10月9日[金]19:00開演(18:30開場)
東京オペラシティコンサートホール
指揮 : ミハイル・プレトニョフ
カッシェイ(テノール): ミハイル・グブスキー
カッシェイの娘(メゾ・ソプラノ): クセーニャ・ヴャズニコヴァ
美しい王女(ソプラノ): アナスタシア・モスクヴィナ
イヴァン王子〈バリトン〉: ボリス・デャコフ
嵐の勇士(バス): 大塚博章
合唱:新国立劇場合唱団
リムスキー=コルサコフ/歌劇『不死身のカッシェイ』
<演奏会形式/ロシア語上演/字幕付>