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2016年1月14日(木)

「めちゃくちゃ記憶に残る演奏会になる」指揮者 井上道義が東京フィル楽団員に語った言葉

1月15日・17日のショスタコーヴィチ「交響曲第7番」リハーサル初日。
合奏を始める前に、井上道義は「少し話させてください」と話しはじめました。


「今日は僕にとってめちゃくちゃ記憶に残る演奏会になる予感がしています。
なんと言っても、2014年7月、今回と同じ曲で演奏会に出ようとしてキャンセルになったときに、代わりに尾高(忠明氏)が出演することになって、『井上が戻ってきたときのために』と、別の曲を選んで演奏会をやってくれた。 ショスタコーヴィチは僕がとても集中して取り組んできた作曲家だけれど、今回はコンサートマスターに「ショスタコーヴィチといえば」、という荒井英治君を迎えているし、東京フィルは以前にも交響曲第4番というすばらしい演奏を一緒にやったオーケストラ。「交響曲第7番」は(同じフレーズを)“繰り返し”することで人間の馬鹿さ加減を表現している。 人間は善意で繰り返しをやっているのに、繰り返しているうちにどんどん駄目になってしまう、そういうものが表現されている。今の世の中も少しそういうところがあると言われていて、僕は必ずしもそうは思わないけれど、今、この曲をやることにはそういう意味も出てくるのかなと思います」


そう話して「交響曲第7番『レニングラード』」第1楽章の指揮を始めた井上道義。
冒頭の優しく夢見るような音色から、厳しく重々しい音楽への移行に、
オーケストラがみるみる姿を変え引き込まれてゆきます。
この演奏会、マエストロ井上道義にとってばかりでなく、多くの皆様にとって
「記憶に残る演奏会」となることは間違いありません。



井上道義 指揮 1月定期演奏会

1月15日(金)19:00開演(18:30開場)当日券あり
サントリーホール 大ホール
1月17日(日)15:00開演(14:30開場)
Bunkamura オーチャードホール

指揮:井上道義

ハチャトゥリアン/バレエ音楽『ガイーヌ』第1組曲より
ショスタコーヴィチ/交響曲第7番『レニングラード』


1月21日(木)19:00開演(18:30開場)
東京オペラシティ コンサートホール

指揮:井上道義
ソプラノ:森 麻季*

モーツァルト/交響曲第33番
マーラー/交響曲第4番*



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