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2017年5月29日(月)
第72回休日の午後のコンサートの曲目解説を掲載しました。
6月4日(日)

指揮:アンドレア・バッティストーニ
ベルリオーズ/劇的交響曲『ロメオとジュリエット』より”マブの女王のスケルツォ”
チャイコフスキー/幻想序曲『ロメオとジュリエット』
ロータ/「ロメオとジュリエット」より“愛のテーマ”
プロコフィエフ/バレエ組曲『ロメオとジュリエット』作品64より
第2番より“モンタギュー家とキャピュレット家”、“少女ジュリエット”
第1番より“仮面”、“バルコニーシーン”、“ティボルトの死”
世界文化遺産の街・ヴェローナに息づく物語の世界
ヴェローナは、北イタリアのヴェネト州の西部、ヴェネツィアとミラノの中間に位置する人口約27 万の中都市です。先史時代からの歴史を誇り、中世の町並みが残る市街地は、全体がユネスコの世界文化遺産にも登録されています。中でも有名なのが、古代ローマ時代の円形競技場。熱心なクラシック・ファンには、この「アレーナ・ディ・ヴェローナ」で行われる夏の野外オペラ(ヴェルディの『アイーダ』が看板演目)でおなじみでしょう。なおシェイクスピアは、もう1つこの町を舞台にした戯曲「ヴェローナの二紳士」も書いています。
市内には、ジュリエットのモデルとなったカプレーティ家の娘の家が今も残されています。この「ジュリエッタの家」(イタリア語の女性名は、本来“ジュリエット”ではなく“ジュリエッタ”になります)は、町の観光名所。館内には、当時の家具や日用品が展示され、愛のシーンで名高いバルコニーや、右の胸、腕、指に触ると幸せになれるとの言い伝えがあるジュリエッタの像が人気を集めています。ちなみに像の一部は人々に触られ過ぎてテカテカです。