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2017年7月12日(水)
第6回平日の午後のコンサートの曲目解説を掲載しました。
7月20日(木)
指揮:三ツ橋敬子
ヴァイオリン:辻彩奈*
(2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位)
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲*
メンデルスゾーン/交響曲第4番『イタリア』
イタリアが目に浮かぶ?
イタリア訪問の印象を描いたクラ
シック作品といえば、まずはチャイコフスキーの『イタリア奇想曲』、そして今回演奏されるメンデルスゾーンの『イタリア』交響曲の名が挙がります。ほかにも、リストの『巡礼の年』第2年「イタリア」、R.シュトラウスの交響的幻想曲『イタリアより』、シャルパンティエの組曲『イタリアの印象』など少なからずありますが、北の国の作曲家が明るいイタリアの印象をストレートに表現した点で、チャイコフスキーとメンデルスゾーンの2作は双璧。「平日の午後のコンサート」では、5月にチャイコフスキーの同作が演奏されましたので、2曲を続けて耳にすることになります。
そもそもメンデルスゾーンは、国外に旅行することが多く、中でもイギリスには10回も訪れています。それに関連して生まれたのが、序曲『フィンガルの洞窟』と交響曲第3番『スコットランド』。中でも前者によって彼は“音の風景画家”と呼ばれることになりました。『イタリア』交響曲は、『フィンガルの洞窟』と同時期の作。“画家”の冴えた筆致に注目しましょう。