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2013年9月4日(水)

アメリカン・レコード・ガイド誌にて東京フィルが紹介されました

「オーケストラの集まる都:東京(パート2)全面的なサプライズ」
ロバート・マルコー アメリカン・レコード・ガイド誌 2013年7・8月号掲載記事より抜粋



世界の他の都市で、フルタイム、フルサイズ、完全にプロフェッショナルなシンフォニー・オーケストラを8つも抱えている所はないだろう。2011年11月の訪問では10日間で6つのオーケストラを聴いたが、この4月、6日間の再訪では4つの同じオーケストラを聴き、2つ新たなオーケストラを聴いた。
東京フィルハーモニー交響楽団を再び聴いて、彼らが今おそらく日本最高のオーケストラであると以前述べた事を再確認した。ウィーン・フィル同様、東京フィルは150人程の楽員がいて定期公演以外にオペラ、バレー、スペシャル・イベント等、年に300以上の公演を行なっている。ウィーン同様、常任の音楽監督がいないが(ダン・エッティンガーが常任指揮者だが、来日は年数ヶ月のみである)、最高の状態を保っている。
私が聴いたベートーヴェン・プログラムは、カラヤンの弟子であった高関健指揮、交響曲第4番と6番、協奏曲5番。すべて聞き慣れた曲だが、新鮮さ、エネルギー、勢いを持ちいきいきと輝いていた。高関は一つ一つの音に洗練とエレガンスを吹き込み、アンサンブルは機械の様に正確、リズムはクリーンで歯切れよい。
木管は一体感あるハーモニーを奏で、第二ホルンは第一ホルンにぴったりと寄り添い、首席フルートは純金の様な響き。このオーケストラは温かでゆったりとした音を奏でながら、きらめきを全く失う事がない。東京フィルがもし近くのホールで演奏する時は、是非とも聴くべきだ。

英語文PDF



*アメリカン・レコード・ガイド誌:1935年創刊、フリーの批評家によるレコード批評として始まる。1992年に「ミュージカル・アメリカ」誌の編集部を吸収し、公演批評も行うようになった。部数弱冠3500部ながら、全米音楽大学図書館、音楽機関等を購読者として持つ。

*ロバート・マルコー:モントリオールの批評家。元モントリオール交響楽団ホルン奏者。the Montreal Symphony, the National Arts Centre Orchestra in Ottawa, I Musici de Montreal, the Orford Festival, the Lanaudiere Festival (both in Quebec), Lincoln Center, Carnegie Hall, and the main orchestras in Minneapolis, Salt Lake City, Des Moines, and New Orleansでプログラムノート等書くほか、Opera News, Opera (London), The Strad, Strings, American Record Guide, and Fanfare等に批評を掲載。 1985~95年ポリグラム・カナダ勤務、25年以上に渡りマクギル大学生涯教育講座で講義。バイロイト音楽祭、ニューヨーク・ワーグナー協会でのレクチャーも行う。


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