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2016年7月18日(月)
チョン・ミョンフン来日!
プッチーニ/歌劇『蝶々夫人』リハーサルがスタートしました。
リハーサルの休憩中に、ピンカートン役のヴィンチェンツォ・コスタンツォに、
お話を伺いました。
◆マエストロとの共演について
マエストロ チョンとコスタンツォ
今回の共演の前にヴィネツィアで『蝶々夫人』をご一緒させていただく幸運にめぐまれました。
私はまだ24歳ですが、すでに80回以上オペラ作品に出演し、2013年にオペラで活躍する「最も若いテノール歌手」としてギネスにも認定されました。
もちろん『蝶々夫人』もこれまで数多く出演していますので、もうこの作品は理解していると思っていました。ですが、ヴェネツィア公演で私の考えは大きく覆されました。
マエストロは新しい『蝶々夫人』の世界を私に教えてくれました。マエストロの指揮はまるでマジックのよう。
マエストロが触れたものすべてが変わって行くのです。私にとってのマエストロは最も偉大な指揮者であると感じています。
◆「ピンカートン」について
とてもうれしいことに、自分が演じる「ピンカートン」は大変な好評を博しています。
なぜそうかというと私が思うに、他の方が演じる「ピンカートン」とは全く違うからでしょう。
多くは「ピンカートン」を悪役として演じます。ですが、私はもっと純粋な、若さゆえに愛が何であるかわからないただの青年として彼を捉えました。
私がそう思うのは、第3幕の「Addio, fiorito asil(さらば、愛の家)」という彼の言葉です。彼は実際に蝶々さんと会って初めて事の重大さに気づくのです。
若さゆえ、自分が何をしでかしたかわからなかったのでしょう。
◆一昨日来日されましたが日本食はいかがですか?
私はイタリアでもお味噌汁やお刺身を食べるほど大の日本食好きです。 来日した夜はホテルのおすし屋さんで一人で1万8,000円も食べてしまいましたよ。
◆東京フィルの印象
とてもハイレベルなオーケストラだと感じます。
音の頭もきっちり揃って出てくる。共演できることに感謝します。
――ありがとうございました。
チョン・ミョンフン指揮 7月定期演奏会 公演詳細
第882回サントリー定期シリーズ【完売御礼】
2016年7月22日(金) 19:00 開演(18:30 開場)
サントリーホール大ホール
第883回オーチャード定期演奏会 残席わずか
2016年7月24日(日) 15:00 開演(14:30 開場)
Bunkamura オーチャードホール
【出演】蝶々夫人(ソプラノ):ヴィットリア・イェオ
ピンカートン(テノール):ヴィンチェンツォ・コスタンツォ
新国立劇場合唱団 ほか
プッチーニ/歌劇『蝶々夫人』(演奏会形式・字幕付)