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2017年3月9日(木)
第4回平日の午後のコンサートの曲目解説を掲載しました。
3月15日(水)
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ヴェルディ/歌劇『運命の力』序曲
チャイコフスキー/交響曲第6番『悲愴』
チャイコフスキーのイタリア嗜好
イタリアを愛したチャイコフスキーは、当地をたびたび訪れ、明るく華麗な「イタリア奇想曲」や、弦楽六重奏曲『フィレンツェの思い出』(音楽自体はフィレンツェと関係ないのですが……)などの作品を書いていますし、本日演奏される『悲愴』交響曲の第3楽章にも、「タランテラ」という南イタリアの民族舞曲を用いています。そうした嗜好の源は、4歳の頃に父から与えられた「オルケストリオン」にあった模様。これは、音楽が流れてくる手回しオルガンの一種で、彼は、そこに入っていたモーツァルトの曲や、ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニといったイタリア・オペラのメロディを夢中になって聴いたといいます。ちなみにイタリア語で書かれたモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』のロシア語訳まで手がけていますから、その嗜好もかなり本格的(同訳は今も用いられているとか)。ただ、チャイコフスキーの母方の祖父はフランス人。つまり彼はフランスの血が4分の1入ったクォーターでした。となれば、体内に流れるラテンの血が騒いだのかも……。
第4回 平日の午後のコンサート
※公演は完売しております。
第4回 平日の午後のコンサート
3月15日[水]14:00開演(13:15開場)
東京オペラシティ コンサートホール
指揮: アンドレア・バッティストーニ
ヴェルディ/歌劇『運命の力』序曲
チャイコフスキー/交響曲第6番『悲愴』