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2016年3月31日(木)

グリーグ『ペール・ギュント』全曲の語り役を務める俳優・石丸幹二に独占インタビュー!


 劇付随音楽『ペール・ギュント』は、19世紀ノルウェーの作家イプセンの戯曲『ペール・ギュント』に同じくノルウェーの天才作曲家グリーグが音楽をつけた有名な舞台作品。 美しく抒情的、ときにコミカルなメロディの断片は日本でも長く愛され、 誰もが学校の音楽の時間やテレビ、映画のBGMなどで一度は聞いたことがあるはず。

 登場人物が織りなすストーリーに加え、ノルウェーの自然を描いたメロディも随所に現れるこの作品は全曲通して演奏することで、物語と音楽がさらに一体となり、世界の広がりを見せてくれます。
東京フィルの2016-17シーズン開幕、4月定期演奏会では俳優・石丸幹二さんのナレーションで全曲上演を行います。


※このインタビューは2015年4月14日に掲載したものを改訂・再掲しております。






  私自身も子供のころから学校の音楽の時間で『ペール・ギュント』を聴いていたので、曲に対するなんとなくのイメージはありましたが、主人公であるペールがこんなにも世界各地をめぐる物語だったとは知りませんでした! まずは、「この曲、知っている!」という感じで“組曲探し”をしてもいいかもしれないですね。物語の朗読と一緒に聴くことで、有名な音楽がどんなシーンに使われているのかを知ることができます。私にとって一番の衝撃は有名な『朝』の音楽がノルウェーではなく、サハラ砂漠の朝だったということ!(笑)さらには、良く知っている組曲以外にもこんなに劇的な曲があって楽しめるんだ、という発見がありました。


 これはグリーグがイプセンの戯曲につけた音楽です。物語の内容をよくよく読んでみると、冒険物語のほかに、主人公の心の葛藤だったり、葉っぱの露や藁くずとの対話だったりと、かなり哲学的な要素も含まれています。面白いのは、そんな箇所にグリーグはあえて素朴で分かりやすい音楽をつけている。その違和感が、私には非常に楽しめたし、グリーグの力量を感じることができたポイントです。



――波乱万丈の物語で、石丸さんの『語り』が占める存在感は非常に大きいですね。


  私自身、いろいろなキャラクターを語り分ける面白さがあります。この世のものじゃない存在もたくさん登場します。さて、どのような声色で表現しようかと、そんな楽しみも味わっています。そうして、お客様の頭のなかで物語と音楽を結びつけていきたいですね。




指揮者ミハイル・プレトニョフも「この作品で、誰もがまるでプロジェクターを見るように
自分の人生を振り返ることでしょう」と語る、人生の深さと喜びを描いた音楽絵巻。
どうぞご期待ください。



ロシアの巨匠 ミハイル・プレトニョフと、大人気俳優 石丸幹二の豪華キャストが贈る
世界的大ヒット曲『ペール・ギュント』!滅多に演奏されない全曲版を聴くなら今しかない!


第878回オーチャード定期演奏会

2016年4月24日(日) 15:00 開演(14:30 開場)
Bunkamura オーチャードホール

第879回サントリー定期シリーズ

2016年4月25日(月) 19:00 開演(18:30 開場)
サントリーホール 大ホール

第101回東京オペラシティ定期シリーズ

2016年4月27日(水) 19:00 開演(18:30 開場)
東京オペラシティ コンサートホール


指揮:ミハイル・プレトニョフ
語り:石丸 幹二
ソールヴェイ(ソプラノ):ベリト・ゾルセット
ペール・ギュント(バリトン):大久保 光哉
アニトラ(メゾ・ソプラノ):富岡 明子
合唱:新国立劇場合唱団

グリーグ/<字幕・語り付>
劇付随音楽『ペール・ギュント』全曲



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