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2014年6月10日(火)

楽団員インタビュー | 6月サントリー定期シリーズ

森 博文(ホルン首席奏者)



──リハーサル初日を終えて感触はいかがですか。


 そうですね。先日『英雄の生涯』が終わったばっかりで、その熱や熱気を持ったままリハーサルに突入しているので、層が厚いリハーサルになってますね。

──ホルン奏者にとって、R. シュトラウスの作品とは?


 リヒャルト・シュトラウスはお父さんがフランツ・シュトラウスっていうホルン吹きだったので、すごく影響を受けていて、(どの曲も)ホルン大活躍なんですけど、逆にいうとホルンは大変だと(笑)。やりがいはあるんですけど、すごく過酷です。


──お客様に聴いてほしいところはどこでしょう。


 私は今回、『ばらの騎士』を吹くのですが、やはり『ばらの騎士』の冒頭とかはすごくインパクトがありますね。アウフタクトから始まる、勢いのあるスタートなのですごく聴き応えがあるかと思います。


──ところで、ホルンだけが楽器に手が入っているのはなぜでしょうか。


 ホルンはもともとここのロータリーバルブがなかったんです。ただ管を巻いただけの楽器だったんですね。ただ巻いただけの楽器だと自然倍音しか鳴らなくて。ドレミファソラシドっていう音階が吹けないんです。で、頭の良い方が昔いらっしゃって、手をこう入れて、中で動かすと、ロータリーバルブを使わなくてもドレミファソラシドが吹けるということがわかって。それで右手がこの中に入っているんです。その後、これがついて便利になったんですけど、でも右手はそのまんま、中にはいったまんまなんです。


──現在ではもっと微妙な調整を右手でしているんですよね。


 音色と音程を常に変えています。右手で実は隠れながら操作しているんです。あとはお客さんにわからないように休みの数を数えてます(笑)。



第849回サントリー定期シリーズ
【学生当日券 ¥1,000】

2014年6月17日(火) 19:00 開演(18:30 開場)
指揮:飯守 泰次郎
ソプラノ:浜田 理恵*

オール・リヒャルト・シュトラウス・プログラム
交響詩『ドン・ファン』作品20、
4つの最後の歌 *
楽劇『サロメ』作品54より「7つのヴェールの踊り」
歌劇『カプリッチョ』作品85より
『ばらの騎士』組曲

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