ホーム > インフォメーション > 東京フィルハーモニー交響楽団 ヨーロッパ・ツアー2025 小曽根 真(ピアノ)



小曽根真

ⒸYosuke Suzuki

ピアノ
小曽根 真 (ベルリン、ブダペスト、デュッセルドルフ公演)

「スリリングで、超絶技巧的、かつ遠慮のない個性を持つ」— ニューヨーク・タイムズ
 小曽根真はジャズとクラシック音楽の両分野で独特な存在感を放ち、様々な音の世界と影響を融合させた演奏を展開している。神戸出身であり、ジャズは父親の指導のもと独学で学び、オルガンからピアノに移行した。バークリー音楽大学を卒業後の1983年、カーネギーホールでのソロリサイタルにより広く注目を浴びた。翌年、日本人として初めてCBSと専属契約を結び、カーネギー・デビューの翌年にファーストアルバム『Ozone』をリリースした。
 ジャズにおける輝かしいキャリアは2003年にグラミー賞ノミネートを果たし、国際的なジャズシーンの最前線に立ち続けている。ゲイリー・バートン、チック・コリア、パキート・デリベラ、アンナ・マリア・ヨペック、ブランフォード・マルサリスら多彩なミュージシャンと共演・録音・ツアーを重ねている。2004年には自身のビッグバンド「No Name Horses」を結成し、以来ヨーロッパ、北米、アジアを定期的にツアーしている。近年はジャズ活動と並行してクラシック音楽のレパートリーも拡大し、1996年に初めてガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏して以来、モーツァルト、バーンスタイン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフの協奏曲を主要オーケストラと共に演奏している。演奏活動とともに作曲も行い、300曲以上の作品を持ち、多くは「No Name Horses」のために作曲し、交響曲やピアノ協奏曲も手掛けている。
 2014年にはアラン・ギルバート指揮ニューヨーク・フィルのアジアツアーに招かれ、その後も2014年と2017年にリンカーンセンターで演奏し、録音『Beyond Borders』がリリースされた。ロト、オルソップ、A.ギルバート、デュトワなど著名な指揮者と共演している。共演オーケストラはサンフランシスコ響、サンパウロ響、NDR放送響、シュトゥットガルト・フィル、日本では東京フィル、NHK交響楽団、東京都交響楽団、札幌交響楽団など多数に及ぶ。
 2024-25シーズンにはベルリン放送響で自身のピアノ協奏曲『最上(Mogami)』のヨーロッパ初演を行い、ロッテルダム・フィルとラハフ・シャニ指揮のもとロッテルダムおよびドルトムント・コンツェルトハウスに登場。またオレゴン響とケビン・ジョン・エデューセイ、フィルハーモニー・エッセンのニューイヤーコンサートでソリストを務め、ワルシャワ「ショパンとそのヨーロッパ」フェスティバルやメルボルン国際ジャズフェスティバルにも出演予定。
 近年の活動のハイライトはNDRエルプフィル、ロサンゼルス・フィル(ハリウッド・ボウル)、WDRビッグバンド、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管とスコティッシュ・ナショナル・ジャズ・オーケストラのコラボレーションプロジェクト、杭州交響楽団での一年間のレジデンスなどがある。
 M.オルソップ、アラン・ギルバート、準メルクル、ラハフ・シャニ、カーチュン・ウォン、山田和樹など著名な指揮者と共演している。
 小曽根真は30枚以上のアルバムをリリースしており、ソロ、デュオ、トリオ編成での作曲活動も活発である。2024年1月には最新アルバム『Trinfinity』(ユニバーサルミュージック)をリリースし、ベースの小川晋平、ドラムの北井誉人とのトリオ作品として成功を収めた。
 受賞歴には紀伊國屋演劇賞(2000年)、神戸市文化賞(2005年)、南里文雄賞(2007年)、兵庫県文化賞(2009年)、文部科学大臣賞(芸術奨励賞)(2014年)があり、2018年には文化面での顕著な貢献に対し紫綬褒章を授与されている。これは日本における学術・文化の分野での最高の栄誉である。
(2025年5月現在)



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