ホーム > インフォメーション > 東京フィルハーモニー交響楽団 ヨーロッパ・ツアー2025 マキシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン)



マキシム・ヴェンゲーロフ

ⒸDavide Cerati

ヴァイオリン
マキシム・ヴェンゲーロフ (アントワープ、トゥールーズ、バルセロナ、ウィーン、ルガーノ公演)

 世界で最も優れた音楽家の一人であり、今日で最も偉大な弦楽器奏者の一人として普遍的に賞賛されている。1974年生まれ、5歳でソロ・ヴァイオリニストとしてのキャリアを開始。10歳と15歳でそれぞれヴィエニャフスキ国際コンクールとカール・フレッシュ国際コンクールで優勝し、ガリーナ・トゥルチャニノワとザハール・ブロンに師事。10歳で初録音を行い、その後メロディア、テルデック、ドイチェ・グラモフォン、ワーナーなどの著名なレーベルと契約して録音を重ねた。グラミー賞やグラモフォン・アーティスト・オブ・ザ・イヤーなどの賞を受賞している。
 2007年、彼の師であった故ムスティスラフ・ロストロポーヴィチやダニエル・バレンボイムの足跡をたどり、指揮者としての活動に転向。2010年にグシュタード・フェスティバル・オーケストラの初代首席指揮者に就任。ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、モントリオール交響楽団、トロント交響楽団、アイルランドのRTEダブリン交響楽団、フランス国立管弦楽団などを指揮している。
 2020年1月、ヴェンゲーロフはClassic FMの初のソロ・アーティスト・イン・レジデンスに就任し、チョン・ミョンフン指揮フランス放送フィルとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の新録音を発表。この録音にはサン=サーンスやラヴェルの作品、さらに2018年10月にカーネギーホールで行われたリサイタルのライブ録音も含まれている。
 近年の主な活動としては、指揮者リッカルド・シャイーと共にミラノ・スカラ座フィルのシーズン開幕を務めたこと、またエッシェンバッハと共に上海国際音楽祭の開幕を飾ったことがある。ヴェンゲーロフは舞台人生40周年を迎え、ロイヤル・アルバート・ホールにてブラームスのヴァイオリン協奏曲と二重協奏曲を演奏する満員のコンサートを開催し、世界各地でリサイタルツアーも実施した。
 50歳の誕生日を記念して、今後のハイライトはカーネギーホールで3年間にわたり12回以上の公演を行う「パースペクティブ」シリーズの開始である。2024年11月にモーツァルトの全協奏曲を演奏開始、2027年にはベートーヴェンの全ソナタを演奏予定。このシリーズではエフゲニー・キーシン、イェフィム・ブロンフマン、マルタ・アルゲリッチなどの著名な室内楽奏者との共演も予定している。
 彼は若い才能の教育と支援に深い情熱を持ち、世界各地で教育活動に従事している。ザルツブルクのモーツァルテウム大学やロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックで教鞭を執っている。2018年には若手才能支援のためのユニークな教育機関であるMusica Mundiスクールの親善大使に任命された。さらに、音楽教育の普及を目的として、2021年1月に自身のオンライン教育プラットフォーム [www.maximvengerov.com]を開設。
 受賞歴には、最優秀器楽ソロ演奏のグラミー賞、2007年の世界経済フォーラムクリスタル賞(芸術を通じて世界をより良くしたアーティストに贈られる賞)、また居住するモンテカルロ公国からシュヴァリエ勲章を授与されている。使用楽器は1727年製ストラディヴァリウス「エクス・クロイツァー」。
(2025年5月現在)



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