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2021年4月30日(金)

5月定期演奏会、生誕100年を迎えたピアソラ「シンフォニア・ブエノスアイレス」(日本初演)バンドネオン奏者発表!

指揮:アンドレア・バッティストーニ
バンドネオン:小松亮太、北村聡
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

ピアソラの音楽の核ともいえるアルゼンチンタンゴに使われる楽器、バンドネオン。シンフォニア・ブエノスアイレスにはオーケストラに2台のバンドネオンが加わり、その独特な音色が効果的に奏でられます。今回の日本初演では、世界的バンドネオン奏者、小松亮太・北村聡の各氏が出演。どうぞご期待ください。


小松亮太

©Yusuke Takamura

北村聡

©植村元喜

小松亮太
1973年 東京生まれ。国内はもとより、カーネギーホールやアルゼンチン・ブエノスアイレスなどで、タンゴ界における記念碑的な公演を実現している。アルバムはソニーミュージックより20枚以上を制作。「ライブ・イン・TOKYO~2002」が高く評価され、2003年にはアルゼンチン音楽家組合(AADI)とブエノスアイレス市音楽文化管理局から表彰された。今年3月に400ページを超える自身の著書『タンゴの真実』(旬報社)を刊行した。

北村聡
関西大学在学中にバンドネオンに出合い小松亮太に師事、アルゼンチンでフリオ・パネのレッスンを受ける。世界各国のフェスティバルに出演。11年元ピアソラ五重奏団ピアニスト、パブロ・シーグレルのアジアチームに選抜される。14年東京オペラシティ リサイタルシリーズ「B→C」に出演、好評を得る。NHK「八重の桜」「あさが来た」「青天を衝け」、映画「そこのみにて光輝く」「イニシエーション ラブ」をはじめ様々な録音に参加している。



マエストロ アンドレア・バッティストーニ
ピアソラ「シンフォニア・ブエノスアイレス」日本初演によせて


アストル・ピアソラ(1921年-1992年)

 ピアソラの音楽について、チェリストとしては、過去に様々な場面で彼の最も有名なタンゴ、特に「オブリビオン」、「リベルタンゴ」、「エスクアロ(鮫)」などの編曲版をよく演奏してきましたが、彼の音楽に特別な魅力を感じたことはありませんでした。
 今年は、彼の数少ないオリジナル交響作品、そしておそらく彼の最高のオーケストラスコアである「シンフォニア・ブエノスアイレス」を演奏して世に示す良い機会だと思ったのです。この作品は不当に知られていないと思うのですが、よく知られているピアソラのタンゴの精神をすべて取り入れながら、プロコフィエフやストラヴィンスキーなどのモダニズムの作曲家の影響を受け、さらにラテン・アメリカで影響力のある作曲家ヒナステラやチャベスの影響も明確に受けた、非常に独創的な交響曲に仕上がっています。
 しかし、この作品では、アルゼンチンタンゴが呼び起こすメランコリーや興奮といった感情が間違いなく主人公であり、それが豊かなオーケストレーションによって独創的かつ効果的なスコアとなっています。この交響曲を演奏することで“ポピュラー”や“フォーク”として片付けられがちな真の芸術的音楽を生み出した真の作曲家(ピアソラ)の功績を、クラシック音楽ファンの皆様にもお示しすることができるかもしれません。


5月定期演奏会

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5月12日[水]19:00開演(18:15開場)
東京オペラシティ コンサートホール
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5月13日[木]19:00開演(18:15開場)
サントリーホール
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5月16日[日]15:00開演(14:15開場)
Bunkamura オーチャードホール

指揮:アンドレア・バッティストーニ
(東京フィル 首席指揮者)

― 見果てぬ夢を ―

ピアソラ/シンフォニア・ブエノスアイレス~ピアソラ生誕100周年~(日本初演)
プロコフィエフ/バレエ音楽『ロメオとジュリエット』

マエストロ アンドレア・バッティストーニが語る 東京フィルとの『新しい景色』(1)

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