【聴きどころ】6月は名匠ピンカス・ズーカーマンが招かれる。長年にわたりヴァイオリニスト、ヴィオリストとして、さらに指揮者として世界最高峰のステージで活躍してきた大家が、オール・モーツァルト・プログラムで東京フィルと共演する。2025年に続いて今回も「弾き振り」が含まれるのがうれしい。豊潤な美音を堪能できることだろう。モーツァルトがウィーンで絶頂期を迎えていた頃に書かれた歌劇『フィガロの結婚』序曲、故郷ザルツブルクで宮廷楽団のヴァイオリニストを務めていた時期のヴァイオリン協奏曲第3番、後期三大交響曲で異彩を放つ短調作品の交響曲第40番。この3曲でさまざまな角度からモーツァルトの核心に迫る。とりわけ弦楽セクションにとってズーカーマンとの共演から得られるものは大きいはず。東京フィルがズーカーマンの色に染まる。
文:飯尾洋一
【特集】
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「何よりもまずズーカーマン氏の演奏を目の当たりにすると、世界中のヴァイオリニストや弦楽器奏者はもう、開いた口がふさがらないくらい衝撃を受けます。一つには、ヴァイオリンという楽器のポテンシャルを最大限余すところなく伝える音色。それが音楽の表現に直結し、技術と音色、音楽性、そのすべてにおいて完璧な演奏をされる。おそらく20世紀に生きた巨匠たちから完全に引き継いだ、現存する唯一の演奏家ではないかと思います。」
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「私には多くの規律があり、ルーティーンがある。朝起きてコーヒーを一杯飲み、スケールを練習する。音楽の多くの部分は物理的な存在によって創られるのだから。正確なポジションをつかみ、それを自分で体系化し、さらに音楽について学んでいく。自分を教えるのは自分自身。ほんとうに自分が知らないことばかりだと信じられれば、人はもっと多くを知ることができる」。
【メッセージ動画】
第2ヴァイオリン首席奏者 宮川正雪
ヴィオラ首席奏者 須田祥子
チェロ首席奏者 渡邊辰紀
コントラバス首席奏者 片岡夢児
6月定期演奏会
6月18日[木]19:00開演
サントリーホール
6月21日[日]15:00開演
Bunkamura オーチャードホール
指揮・ヴァイオリン:
ピンカス・ズーカーマン
モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』序曲
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番
モーツァルト/交響曲第40番
1回券料金
| SS席 | S席 | A席 | B席 | C席 | |
|---|---|---|---|---|---|
| チケット料金 | ¥15,000 |
¥10,000 |
¥8,500 |
¥7,000 |
¥5,500 |
※( )…東京フィルフレンズ、WEB優先発売価格(SS席は対象外)
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成:
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))| 独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:Bunkamura(6/21公演)




















