
【聴きどころ】6月は桂冠指揮者尾高忠明。ラフマニノフのアニヴァーサリー“バトン”をプレトニョフから受け継ぐ。若く希望に燃えていた作曲家&指揮者のラフマニノフ青年が苦悶した「交響曲第1番」と、そこから当時最新の心理療法の助けも借りて立ち直り、大成功を収めた「ピアノ協奏曲第2番」 。蹉跌と再起を一対にした選曲もかなり、ひねりが効いている。ピアノ独奏は2001年生まれの新鋭で2022年、パリのロン=ティボー国際音楽コンクールピアノ部門で第1位・評論家賞・聴衆賞に輝いた亀井聖矢。冒頭には2021年に亡くなった尾高の実兄、 尾高惇忠の代表作「オーケストラのための『イマージュ』」を置いた。1981年に忠明と東京フィルが初演、兄弟の父の尚忠にちなむ「尾高賞」を授かった名作だ。(文:池田卓夫)
【特集】
▷ 【特別記事】6月定期演奏会の聴きどころ 「桂冠指揮者 尾高忠明が語る尾高惇忠『イマージュ』とラフマニノフ」
【メッセージ動画】
6月定期演奏会
6月23日[金]19:00開演
東京オペラシティ コンサートホール
6月25日[日]15:00開演
Bunkamura オーチャードホール
6月27日[火]19:00開演
サントリーホール
指揮:尾高忠明(東京フィル 桂冠指揮者)
ピアノ:亀井聖矢*
(2022年ロン=ティボー国際音楽コンクール優勝)
尾高惇忠/オーケストラのための『イマージュ』
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番*
ラフマニノフ/交響曲第1番
(ラフマニノフ生誕150年)
1回券料金
SS席 | S席 | A席 | B席 | C席 | |
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チケット料金 | ¥15,000 |
¥10,000 |
¥8,500 |
¥7,000 |
¥5,500 |
※( )…東京フィルフレンズ、WEB優先発売価格(SS席は対象外)
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援))| 独立行政法人日本芸術文化振興会(6/27公演)
協力:Bunkamura(6/25公演)