【聴きどころ】3月は首席指揮者バッティストーニ。ベルリオーズの「序曲『ローマの謝肉祭』」(1844)、サン=サーンスの「交響曲第3番『オルガン付』」(1886)と約40年を隔てた19世紀フランス音楽2曲の間に20世紀のアルフレード・カゼッラ(1883-1947)の「狂詩曲『イタリア』」(1909)を置く。2023年が生誕140年に当たるカゼッラはイタリアでは珍しく、オペラよりも交響曲、管弦楽曲、ピアノ曲などに力を注いだ作曲家。2021年に日本初演した自作の「フルート協奏曲『快楽の園』」が象徴したように、バッティストーニは音楽の色彩感、絵画性に強い関心を持ち、3曲を鮮やかに描き分けるだろう。(文:池田卓夫)
【特集】
▷ 【特別記事】3月定期演奏会の聴きどころ「イタリアとフランスの美質が相乗効果で拡大する バッティストーニならではの管弦楽プログラム」(文=香原斗志)
【メッセージ動画:初日リハーサルを終えて】
【メッセージ動画:トランペット首席奏者 古田俊博】
【メッセージ動画:ヴィオラ首席奏者 須田祥子】
【メッセージ動画】
3月定期演奏会
3月9日[木]19:00開演
東京オペラシティ コンサートホール
3月10日[金]19:00開演
サントリーホール
3月12日[日]15:00開演
Bunkamura オーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
(東京フィル 首席指揮者)
オルガン:石丸由佳*
ベルリオーズ/序曲『ローマの謝肉祭』
カゼッラ/狂詩曲『イタリア』(カゼッラ生誕140年)
サン=サーンス/交響曲第3番『オルガン付き』*
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:Bunkamura(3/12公演)