
【聴きどころ】特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフは、自身の編曲による大作曲家の作品を2曲取り上げる。ショパンのピアノ協奏曲第1番は、ピアニストとしても超一流のマエストロならではの編曲。オーケスレーションに大幅に手を入れ、独奏ピアノの美しさと妙技を輝かせる。ソリストの松田華音は、6歳でモスクワに渡り、モスクワ音楽院で学んだ若手ピアニスト。ロシア伝統のピアノ奏法を身につけた松田と、マエストロが作り上げるショパンは注目。チャイコフスキーのバレエ音楽『眠れる森の美女』は、プレトニョフ編曲による演奏効果抜群のピアノ独奏版を多くのピアニストが取り上げているが、オーケストラ版が演奏されるのは超レア。マエストロのセンスが光り、作品の新たな魅力発見にもつながるだろう。
文:柴辻純子(音楽評論家)
【特集】
▷ 【特別記事】5月定期演奏会の聴きどころ
チャイコフスキーが生み出した“交響曲作品に引けを取らない”充実のバレエ曲(文=永井玉藻)
今回、東京フィルの5月定期で演奏されるのは、東京フィル特別客演指揮者のミハイル・プレトニョフがバレエ全幕版から11曲を選び抜き、曲順を並べ替えたものである。
▷ 【楽団員インタビュー】5月定期演奏会 コンサートマスター依田真宣が語る「プレトニョフの世界」
今回は、マエストロ プレトニョフの編曲による2曲で、マエストロのテイスト満載の公演です。ショパンはもう言ってしまえばマエストロのショパンというか、マエストロの作品ですね。もちろんソロはショパンの協奏曲のソロですが、オーケストレーションにはもうマエストロの世界観が溢れている、一言それに尽きると思います。
【メッセージ動画】
松田華音(ピアノ)
【掲載記事】
▷ LIVEEN TIMES(5月23日付)【公演レポ】プレトニョフによる特別編集版「眠れる森の美女」《東京フィル5月定期》
▷ ぴあエンタメ情報(5月1日付)水先案内人東条 碩夫がセレクト いま、最高の一本 “プレトニョフ指揮東京フィル「眠れる森の美女」”(文=東条碩夫)
▷ ぶらあぼONLINE(4月22日付)マエストロ・プレトニョフが自身の編曲で導くショパン&チャイコフスキーの新たな景色(文=鈴木淳史)
5月定期演奏会

5月11日[日]15:00開演
Bunkamura オーチャードホール
5月13日[火]19:00開演
サントリーホール
5月19日[月]19:00開演
東京オペラシティ コンサートホール
指揮:ミハイル・プレトニョフ
(東京フィル 特別客演指揮者)
ピアノ:松田華音*
ショパン(プレトニョフ編)/ピアノ協奏曲第1番*
チャイコフスキー/バレエ『眠れる森の美女』より(プレトニョフによる特別編集版)
1回券料金
SS席 | S席 | A席 | B席 | C席 | |
---|---|---|---|---|---|
チケット料金 | ¥15,000 |
¥10,000 |
¥8,500 |
¥7,000 |
¥5,500 |
※( )…東京フィルフレンズ、WEB優先発売価格(SS席は対象外)
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))| 独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人 三菱UFJ信託芸術文化財団(5/13公演)
協力:Bunkamura(5/11公演)