指揮:ミハイル・プレトニョフ
(東京フィル 特別客演指揮者)
ピアノ:マルティン・ガルシア・ガルシア*
(2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール第3位)
【聴きどころ】1月のシーズン開幕はミハイル・プレトニョフ(特別客演指揮者)が登場。彼が継続して取り上げている北欧の2大作曲家の名作が並ぶ。シベリウスは親しみやすい「組曲『カレリア』」と人気の「交響曲第2番」。オーケストラから楽曲がもつエネルギーを最大限に引き出し、かつ抒情的な表現にも優れたプレトニョフが、シベリウスの代表作をいまどのように奏でるのか。 グリーグ「ピアノ協奏曲」のソリストは、2021年ショパン国際コンクール第3位のマルティン・ガルシア・ガルシア。耳にも目にも音楽の喜びが伝わるパフォーマンスで世界的人気奏者となった彼と、ピアノの巨匠でもあるマエストロの共演。彼らの化学反応がどんな演奏を生み出すのか、楽しみでならない。(文:林 昌英)
指揮:チョン・ミョンフン
(東京フィル 名誉音楽監督)
【聴きどころ】今シーズンのチョン・ミョンフン(名誉音楽監督)の3回は、いずれも東京フィルとの充実した関係を物語るような重要作が並ぶ。2月はまずベートーヴェン「交響曲第6番『田園』」。長く共演を重ねてきたマエストロと東京フィルの思いがこもる、特別な『田園』となるはず。メインは20世紀音楽の金字塔のひとつ、ストラヴィンスキー「バレエ音楽『春の祭典』」。東京フィルとの『春の祭典』は20年ぶりとなるが、その間に飛躍的な進化を見せているオーケストラと、マエストロの緻密にして燃え上がるようなタクトであれば、屈指の名演が約束されているようなもの。美しい自然の感動と、原始的な儀式の爆発的なパワーを、一気に堪能する。(文:林 昌英)
指揮:アンドレア・バッティストーニ
(東京フィル 首席指揮者)
ソプラノ:ヴィットリアーナ・デ・アミーチス*
カウンターテナー:彌勒忠史*
バリトン:ミケーレ・パッティ*
合唱:新国立劇場合唱団*
児童合唱:世田谷ジュニア合唱団*
【聴きどころ】3月はアンドレア・バッティストーニ(首席指揮者)が登場。過去の音楽や古いテキストを研究し、20世紀の作曲技法で再構築した2人の作曲家の作品を取り上げる。まずレスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア第2組曲」。弦楽合奏のための第3組曲がよく知られるが、少し大きめの編成による第2組曲も、ルネサンスやバロック時代の楽想が現代的な響きで楽しく処理された快作。そしてオルフ『カルミナ・ブラーナ』は、大オーケストラと合唱、3人のソリストによる大作で、冒頭と最後を飾る楽曲は現代のヒットナンバーとなっている。合唱付きの作品で名演を重ねてきたバッティストーニと東京フィルで、この上なく劇的な『カルミナ』体験ができるに違いない。(文:林 昌英)
指揮:チョン・ミョンフン
(東京フィル 名誉音楽監督)
ピアノ:務川慧悟
オンド・マルトノ:原田 節
メシアン/トゥランガリーラ交響曲
公演時間:約80分(休憩なし)
本公演「メシアン:トゥランガリーラ交響曲」は休憩がございません。
また、全10楽章(約80分)を続けて演奏いたしますので、開演後にご到着されたお客様、一度ご退席されたお客様は客席内にお入りいただくことができないため、ホワイエのモニターでのご鑑賞となります。
お時間に余裕を持ってご来場くださいますようお願い申し上げます。
【聴きどころ】チョン・ミョンフンのメシアン『トゥランガリーラ交響曲』が実現する。このシーズンの東京フィル定期演奏会を代表する、屈指の注目公演になるのが、「第1000回」を迎える6月の定期演奏会。本作も20世紀を代表する大作のひとつだが、マエストロが1990年にパリ・オペラ座バスティーユ管と本作を録音した際、メシアン自身が立ち会って大絶賛し、「今後の基準になる」とまで言わしめた。その後もマエストロはメシアンの晩年まで交流を続け、本作はフランスでも度々取り上げている。東京フィルとは2007年以来となる本作で、このコンビの総決算的な名演が実現し、究極的なメシアン体験ができるという期待に興奮が隠せない。ピアノの俊英・務川慧悟、オンド・マルトノの世界的名手・原田節が加わる布陣もさらに期待を高める。(文:林 昌英)
指揮:ダン・エッティンガー
(東京フィル 桂冠指揮者)
ピアノ:阪田知樹*
モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番*
ブルックナー/交響曲第4番『ロマンティック』
(ノヴァーク版)〈ブルックナー生誕 200 年〉
【聴きどころ】ダン・エッティンガーが東京フィル定期に帰ってくる。2010年4月から5シーズン常任指揮者を務め、現在は桂冠指揮者のエッティンガーが、2014年以来10年ぶりの定期演奏会登場ということで注目を集めるだろう。当時は若々しく鮮烈な演奏を聴かせていたが、その後も世界各地で活躍を続け、いまやすっかり巨匠の風格を備えて、濃密かつ個性的な演奏を作り上げるマエストロとなっている。久しぶりの定期で聴かせるのは、人気の名手・阪田知樹とのモーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」とブルックナー「交響曲第4番『ロマンティック』」。2024年に生誕200年を迎えるブルックナーを、無二の名演で祝う公演にもなるだろう。(文=林 昌英)
指揮:チョン・ミョンフン (東京フィル 名誉音楽監督)
マクベス:セバスティアン・カターナ
マクベス夫人:ヴィットリア・イェオ
バンクォー:アルベルト・ペーゼンドルファー(※)
マクダフ:ステファノ・セッコ
マルコム:小原啓楼
侍女:但馬由香
医者:伊藤貴之
マクベスの従者、刺客、伝令:市川宥一郎
第一の幻影:山本竜介
第二の幻影:北原瑠美
第三の幻影:吉田桃子
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
※当初の予定から変更となりました。
ヴェルディ/歌劇『マクベス』
全4幕・日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
台本:フランチェスコ・ピアーヴェ
公演時間:約2時間45分(休憩含む)
【聴きどころ】ここ数年、連続して実現している、チョン・ミョンフンによるオペラ演奏会形式の公演。2024年はヴェルディの歌劇『マクベス』。2022年からの『ファルスタッフ』『オテロ』の大名演に続き、ヴェルディがオペラ化したシェイクスピア作品を取り上げることになる。シェイクスピアの中でも殊に深い衝撃と重みをもつ悲劇に、30代の作曲者が余すところなく劇的な音楽を書き込んだ『マクベス』(その後50代で改訂。現在は改訂版の上演が多い)。演奏会形式だからこそ、作品本来の音楽とドラマの姿が明らかになり、そのエネルギーをダイレクトに体験できる。ヴェルディを知悉するマエストロと名歌手陣が集結し、その真髄が明らかになるはずだ。(文=林 昌英)
指揮:出口大地
ヴァイオリン:服部百音*
ハチャトゥリアン/『ヴァレンシアの寡婦』組曲より
ファジル・サイ/ヴァイオリン協奏曲『ハーレムの千一夜』*
コダーイ/ガランタ舞曲
コダーイ/ハンガリー民謡『孔雀は飛んだ』による変奏曲
【聴きどころ】出口大地が定期再登場を果たす。2021年にハチャトゥリアン国際指揮者コンクールで優勝、翌年に東京フィル定期の客演に抜擢されて日本デビュー。オール・ハチャトゥリアン・プロを大成功に導き、いまや各地に客演を重ねる人気指揮者となりつつある。10月の定期には名刺代わりのアルメニアのハチャトゥリアンから、トルコのファジル・サイ、ハンガリーのコダーイに辿り着くプログラムを用意。コダーイの代表作「ガランタ舞曲」「『孔雀は飛んだ』による変奏曲」で、民俗的な情趣と舞曲のリズムを出口がどう聴かせるのか楽しみだ。ファジル・サイのヴァイオリン協奏曲は、名ピアニストでもあるサイとの共演など、その世界観を熟知する服部百音がソリストを務めるのも注目となる。(文=林 昌英)
指揮:アンドレア・バッティストーニ
(東京フィル 首席指揮者)
マーラー/交響曲第7番『夜の歌』
公演時間:約80分(休憩なし)
【聴きどころ】11月はバッティストーニが登壇し、マーラー「交響曲第7番『夜の歌』」に取り組む。マエストロと東京フィルのマーラーは、これまで第1番、第5番、そして第8番が取り上げられてきたが、オーケストラをフルに鳴らしきる統率力と、どんなに複雑な場面でも歌心を失わない構築力で、新鮮なマーラー演奏を実現してきた。第7番は特殊な存在で、スコアの複雑さは精緻を極め、冒頭の暗い夜の情感から終楽章の底抜けの明るさまでの変化など一筋縄ではいかない難曲だ。だからこそ、この曲を選んだことは、指揮者とオーケストラお互いの信頼の厚さと自信の表れでもあろう。新しいマーラー体験への期待が高まる。(文=林 昌英)
SS | S | A | B | C | |
通常料金 | ¥15,000 | ¥10,000 | ¥8,500 | ¥7,000 | ¥5,500 |
東京フィルフレンズ料金 WEB優先販売期間 (10%off ※SS席を除く) |
- | ¥9,000 | ¥7,650 | ¥6,300 | ¥4,950 |
最優先発売日
12月9日(土)10:00
優先発売日
12月16日(土)10:00
一般発売日
2024年1月5日(金)10:00
WEB優先発売期間 / 期間中はどなたさまも定価の1割引き!
12月16日(土)10:00 ~ 2024年1月4日(木)23:59
※東京フィルチケットサービスはチケット発売初日の土日祝のみ10時~16時営業
最優先発売日
2024年4月13日(土)10:00
優先発売日
2024年4月20日(土)10:00
一般発売日
2024年5月7日(火)10:00
WEB優先発売期間 / 期間中はどなたさまも定価の1割引き!
2024年4月20日(土)10:00 ~ 5月6日(月)23:59
※東京フィルチケットサービスはチケット発売初日の土日祝のみ10時~16時営業
最優先 | | 賛助会員、定期会員の皆様を対象とした発売日です。お電話にて承ります。 |
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優先 | | 東京フィルフレンズ会員の皆様を対象とした発売日です。お電話にて承ります。 |
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一般 | | 一般の皆様を対象とした発売日です。 |
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