
【聴きどころ】桂冠指揮者の尾高忠明が定期に登場 。ソリストは、2025年に演奏生活65周年を迎えるピアノの舘野泉。1984年の東京フィル初のヨーロッパ演奏旅行をともにするなど、日本のクラシック音楽界を牽引してきた2人による共演である。ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」は、作曲家の生誕150年を祝して。エルガーの交響曲第3番は、「誰も手をつけてはならぬ」と言葉を残して作曲家が世を去ったあと、1997年にA.ペインの補筆で完成。英国で活躍したマエストロにとって、日本初演を指揮するなど思い入れが深い作品で、名演が期待される。尾高惇忠の『音の旅』(抜粋)は、ピアノ連弾曲からの編曲。オーケストラの響きによって、その心優しい音楽がさらに深まる。
文:柴辻純子(音楽評論家)
【特集】
▷ 【特別記事】4月定期演奏会によせて 桂冠指揮者 尾高忠明にきく
4月の定期演奏会は、東京フィル桂冠指揮者 尾高忠明が深い思い入れとともに選んだ3曲――兄でもある尾高惇忠の『音の旅』オーケストラ版、ピアニスト舘野泉とのラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」、エルガー「交響曲第3番」のプログラムです。マエストロにききました。
▷ 【特別記事】4月定期演奏会の聴きどころ 桂冠指揮者尾高忠明とともにおくる尾高惇忠・ラヴェル・エルガーへのオマージュ(文=等松春夫)
▷ 【楽団員インタビュー】コンサートマスター 三浦章宏
「今回のプログラムは、楽曲だけ見ると、それぞれがある種、マイナーな作品なのですが、マエストロ尾高がプログラムすることで伝わってくるものがあると思います。人生とか歴史が集約されています。オーケストラメンバーにも必ずや伝わっていると思いますし、お客様にもこれが伝わると嬉しいなと思います」【掲載記事】
▷ JICA - 国際協力機構(5月19日付)東京フィルハーモニー交響楽団より、4月の定期演奏会にご招待いただきました 忘れられない体験ー温かな響きの左手ピアノとオーケストラの演奏に心から感激する研修員
▷ 男子専科(5月2日付)東京フィル4月定期演奏会は尾高忠明マエストロ縁のある演目(文=岩崎由美)
▷ 毎日クラシックナビ(4月25日付)指揮者ゆかりの作品を、愛情深く描き出す(文=深瀬満)
▷ ぶらあぼONLINE(3月22日付)東京フィルの4月定期は、尾高忠明&舘野泉の巨匠ふたりが競演(文=林 昌英)
4月定期演奏会

4月24日[木]19:00開演
サントリーホール
4月25日[金]19:00開演
東京オペラシティ コンサートホール
4月27日[日]15:00開演
Bunkamura オーチャードホール
指揮:尾高忠明
(東京フィル 桂冠指揮者)
ピアノ:舘野 泉*
尾高惇忠/『音の旅』(オーケストラ版)より
第1曲「小さなコラール」
第5曲「シチリアのお姫さま」
第15曲「フィナーレ~青い鳥の住む国へ~」
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲*〈ラヴェル生誕150年〉
エルガー/交響曲第3番(A. ペイン補筆完成版)
1回券料金
SS席 | S席 | A席 | B席 | C席 | |
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チケット料金 | ¥15,000 |
¥10,000 |
¥8,500 |
¥7,000 |
¥5,500 |
※( )…東京フィルフレンズ、WEB優先発売価格(SS席は対象外)
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))| 独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:Bunkamura(4/27公演)